AttackerIIIは様々な場面で活躍します
実装基板の故障診断、実装部品の良否判定が可能
3つの特長
1.Attackerモード
故障基板に搭載されているどの部品が不良なのか、良品基板と比較することで非通電状態のまま検 査できます。良品または不良品の判断は、Bluetoothで無線接続されたタブレット上に表示される波 形の違いで行いますので、誰でも容易に扱うことができます。
- ■回路図等の技術情報の有無にかかわらずあらゆる基板の故障個所の特定を実現します。
- ■対象部位にテストプローブをあてるだけで波形が表示されるため、測定が容易です。
- ■検査信号は電流制限が可能なため、部品への悪影響を回避できます。
- ■検査信号は2チャンネル分用意されており、良品基板と故障基板の波形を同時に表示できます。
- ■測定した波形はタブレットのメモリに保存・読出しができますので、過去に測定した基板との比較が可能です。
- ■検査信号の電圧・周波数・出力抵抗・電流制限値等をタブレットから細かく設定できます。
2.部品測定モード
故障が疑われる部品を取り外し、正しい特性かどうかを判断できます。また、新品の部品においても正しい特性かどうかの確認ができます。あらかじめ測定する部品に対応したメニューに設定することで出力信号は適切な設定状態となります。また出力信号の設定状態は任意に変更できます。
- ■抵抗測定メニューでは、テスターと同様に抵抗値を表示したり、導通ブザーを鳴らしたりできます。
- ■LCR測定メニューではインダクタンス、キャパシタンス、抵抗値を等価回路に合わせて表示します。
- ■トランジスタ、フォトカプラのような3端子素子の特性を測定するメニューもあります。
3.回路特性測定モード
通電のための正負電源出力を装備しており、通電状態で回路の入出力間の伝送特性を測定できます。
- ■正弦波、矩形波、ランプ波等の入力波形に対する出力の応答波形をモニタできます。
- ■入出力のゲイン・位相をネットワークアナライザ表示できます。
Attacker Ⅲ 使い方の工夫
遠隔地の正常品と比較
工場にある正常品のチェックポイントを測定し、データを現地のサービスマンにメール送信。サービスマンは受信したデータを基準として故障品を測定することで、現地に正常品が無くても比較診断が可能です。
両手で測定中に記録
市販されている3.5Φのミニジャックのフットスイッチを本体に接続することで、操作画面に触れることなく測定したデータを本体メモリに記録できます。
測定データ画像の活用
タブレット画面上の測定データのスクリーンショットを撮って報告書に貼り付けることにより、作成時間が短縮でき正確性も向上します。
主要性能仕様
測定メニュー
・抵抗測定 ・キャパシタ測定 ・ダイオードチェッカー ・LCRチェッカー ・トランジスタチェッカー ・FETチェッカー ・アタッカー ・ファンクションジェネレータ ・ネットワークアナライザ ・フォトカプラーチェッカー
測定用出力信号
周波数 | DC ~50KHz |
---|---|
レベル | -12V~+12V間で+ピークと-ピークを任意に設定 |
出力抵抗 | 50Ω、100Ω、300Ω、1kΩ、3kΩ、10kΩ、30kΩ、100kΩ |
測定用パルス出力信号
電圧出力 | ±12Vの範囲で開始レベルと終了レベルを任意に設定 |
---|---|
電流出力 | ±4.8mAモード:±4.8mAの範囲で開始レベルと終了レベルを任意に設定 ±48mAモード:±48mAの範囲で開始レベルと終了レベルを任意に設定 |
外部供給電源
電圧 | ±2V~±15V(正負トラッキング電源) |
---|---|
電流 | ±300mA |
サイズ
本 体 | 140×70×140mm(約700g) |
---|---|
タブレット | 8型ワイド(約500g) |
Attacker IIIについての
お問い合わせはこちらへ